多くの猫たちが通る道
猫を飼っている方なら一度は聞いたことのある病気、慢性腎臓病。もしかすると、腎不全という言葉がオーナー様の間では一般的に使用されているかもしれませんね。
慢性腎臓病は、高齢の猫にとても多く発生する病気です。そして、治ることのない病気でもあります。
少し昔の報告では、がんを除くと、慢性腎臓病が最も一般的な死亡理由ともされています。
慢性腎臓病っていったいどんな状態なの?
慢性腎臓病は、腎臓の機能が落ちる病気です。
腎臓は、尿を作ることで、日々体内で生まれる老廃物を体の外にだしています。その他にも、血圧のコントロールをしたり、赤血球を作るホルモンを出したりと、体のバランスを保つための大事な働きをしてくれています。
慢性腎臓病は、いわば、これらの働きが弱ってしまうこと。なので、老廃物が体にたまりやすくなってしまったり、血圧が不安定になったり、貧血が起きてしまったりします。目に見える症状としては、食欲不振や元気消失などが最も一般的ですが、初期には症状がないこともしばしばあります。
それは、腎臓がとっても頑張り屋さんな臓器だから。
腎臓は一部で働きが落ちてしまっても、残った元気な腎臓が今まで以上に頑張って働いてくれます。なので、慢性腎臓病の初期は、症状がでてこないことも多く、あっても少し尿の量や飲み水の量が増える、などの微細な変化しか現れないことも多いのです。
しかも、頑張り屋さんゆえ、残った元気な腎臓も働きすぎることでどんどん弱ってしまいます。
そのため、症状が目に見えていなくても少しずつ進行し、猫たちの最後の瞬間まで、付き合っていく病気となってしまいます。
この慢性腎臓病、人や犬に比べると、猫たちにとっても多い病気なんです。
病気の原因としては、感染症やがん、投薬などが挙げられることもありますが、ほとんどの場合は不明で、年を重ねることに伴って発症しています。
そんな中、2016年に日本の研究グループが、なぜ猫たちに多いのか解明した、という発表をしました。その発表によると、猫たちは、ちょっとの腎臓への傷害を修復する力が弱いんだそうです。
人や犬だったら自分で修復するような傷も、猫たちは治せない。繊細な猫たちだからこそ多い病気なんですね。
慢性腎臓病と食事の関係
慢性腎臓病は治ることのない病気、とお伝えしましたが、進行を遅らせることはできます。
その一つの治療に、食事療法があります。
この慢性腎臓病のための食事を与えた猫たちでは、生存期間が伸びるという報告があるのです。実際、慢性腎臓病を患っていても、高齢まで頑張ってくれる猫たちはたくさんいます。
慢性腎臓病の際には、ほとんどの段階でこの食事療法が適用となり、明らかな一般状態の低下がみられるまでは、食事の継続が勧められています。
もちろん、血圧のコントロールをする薬など、投薬の併用がおすすめされる場合もありますが、日々の食事が最も大事と言ってもいいくらい、大切な治療となるのです。
慢性腎臓病のための食事はさまざまな種類が流通していますが、猫たちにとってはそれほど大事な治療です。必ずかかりつけの獣医さんと相談して、大事な猫たちにぴったりの食事を選んであげてください。
食欲が落ちがちな猫たちにも、美味しい食事を
サニメドの猫用リーナルは、慢性腎臓病と生きる、全ての猫たちのための食事です。
慢性腎臓病の食事としての基本、タンパク質・リン・ナトリウムの調整はもちろん、良質な油として知られるサーモンオイルも多く添加されています。
このサーモンオイル、体に良いとされるω3脂肪酸をふんだんに含んでいるうえ、サーモンの香ばしい香りが製品を開けた瞬間に広がります。
日本の猫たちはやっぱり魚が大好き。食欲が落ちがちな猫たちもきっと興味を持ってくれるでしょう。
開けたての香り、美味しさを味わってほしいから、サニメド製品は小分けパックに詰められています。これも、猫たちが喜ぶポイント。
そして、ずっと継続してほしい食事療法だからこそ、続けやすい価格にもこだわっています。慢性腎臓病を持っている猫たちも、その猫たちのオーナーさんも、食事の時間が楽しくなるように。
美味しい療法食と、生きる。
これがサニメドの猫用リーナルの想いです。
サニメド猫用リーナル
慢性腎臓病の栄養管理のため、リン、タンパク質などの含有量を調整した食事です。